捻挫の治し方は？足首や手首の捻挫の応急処置・マッサージ

捻挫になる主な原因とは？

捻挫とは、運動中などに関節と周囲の軟部組織に耐え切れないほどの負荷を受けて発症するケガのことです。
足首に限らず、むちうちや普段の生活で生じやすい、寝違えや突き指、ぎっくり腰も症状の程度や状況によっては捻挫に該当します。
また、これらの負傷に共通しているのが、関節への過度な負荷が契機となっている点です。
そこで、関節が柔らかければ捻挫は避けられるのか？と思われそうですが、実態はそれほど単純ではなく、関節が形成されている部位であれば、身体のどこであっても捻挫のリスクは存在します。
しかし、捻挫は対応次第で十分に予防できますから、大事な大会などを直前に控えている方は、お気軽にご相談ください。

捻挫と靭帯損傷は同じ？
違いはある？

靭帯損傷は、捻挫を発症した際に起こり得る症状です。
靭帯損傷だけで考えますと、脱臼でもなりますし、打撲でも打ちどころが悪ければ発生します。
また、靭帯損傷を伴わない捻挫も存在します。
靭帯損傷を併発した捻挫は改善しにくく、後遺症も残りやすいと言えます。
関節可動域が狭くなったり、逆に緩すぎて再負傷を繰り返す方もいます。
捻挫単体では稀ですが、靭帯損傷は状況によって手術を要する場合もありますので、たかが捻挫と考えず、専門家の指示に従って最後まで施術を受けることをおすすめします。
当院では過去にケガをした部分のケアや強化も行っています。
いまひとつ取れない痛みでお困りでしたら、ぜひ一度ご来院ください。

捻挫の基本的な改善方法、
早く改善するための考え方

捻挫の応急処置と言えば、「RICE処置」が基本です。
RICEとは、Rest（安静）、Ice（冷却）、Compression（圧迫）、Elevation（挙上）の頭文字からなっています。
RICE処置は、受傷直後から3日程度が有効だと私は思っています。
冷却に関しては、当日だけでも良いかもしれません。
その理由は、血行を促したほうが予後に良い影響が期待できること。
1週間程度とはいえ、長期のアイシングは筋肉の緊張を生みやすいからです。
そこで当院では、捻挫に対して積極的な冷却を行っていません。
これはぎっくり腰でも同様です。
受傷2日目以降は血行促進をメインにしたほうが早く復帰できると考えております。

捻挫の部位ごとの応急処置
（足首、手首など）

スポーツで生じたケガは、手首も足首でも受傷直後から来院までは、「RICE処置」を行ってください。
そして、一つだけ避けていただきたい行為があります。
それは、自己判断で復帰してしまうことです。
「ただの捻挫」、そんな考えをされる方が今も少なからずいらっしゃいます。
しかし、その大会や試合が終わったら、一生スポーツができなくても構わないといった無謀な気持ちでもなければ、普段の生活への支障もしっかり考えて症状の改善に取り組んでください。
日常生活で受傷した場合も、とにかく早く専門家にみせることをおすすめします。
早ければ早いほど改善スピードも予後も良いです。
応急処置は、専門知識があって経験のある方が周囲にいれば、ぜひ対処をお願いしましょう。

捻挫に関するQ&A

Q. 捻挫どうしたら早く改善しますか？
A. 捻挫の応急処置は「安静・アイシング・圧迫・挙上」のいわゆるRICE処置が基本になりますが、一番重要なのはアイシングです。

Q. 捻挫を放っておくとどうなりますか？
A. 軽症、重症どの度合いでも靭帯が伸びて関節の固定力が低下するので、再度捻挫してしまう癖がついてしまいます。

Q. 捻挫したら病院に行くべきですか？
A. もし患部に痛みや腫れがあれば、すぐに整形外科などの医療機関や整骨院を受けることをおすすめします。

Q. 捻挫の痛みのピークはいつですか？
A. 捻挫は、靭帯や関節包・腱・毛細血管の損傷により疼痛や腫れ・内出血・浮腫みなどを伴い受傷後の炎症は24〜72時間後でピークを迎えます。

Q. 捻挫を自分で改善する方法はありますか？
A. 受傷直後は、冷湿布や氷で冷やして炎症を抑えて、その後サポーターやテーピングで軽めに固定し、心臓より高い位置に保ちましょう。

Q. 腰捻挫しやすい方の特徴はありますか？
A. ハイヒールなどを履いて足の甲とすね部分の角度が広がると緩みやすく、不安定になってひねりやすいです。
また、足首が硬い方（柔軟性がない方）は、捻挫しやすいと言われています。